最近、30年以上使用していたソファーセットを処分しました。
併せて母親が旅先で一目惚れして衝動買いしてきた、異常に重たくて部屋のテイストに全くそぐわない、おまけに冬は冷たくて触れた瞬間全身に不快感が走る大理石のテーブルも引き取って貰いました。
無垢板やアースカラー中心のインテリアの中で、視覚エリアとしても存在感のある家具のテイストが妙に異彩を放っていて、長年違和感を感じながら生活していました。
ずっと処分出来なかった理由は、母親が気に入っているものだったから。

毎日部屋に花を飾っています
那須高原には地元の農家さんが農産物を直接卸す直売所が沢山あります。
完全自炊派の私にとっては本当に有り難く、毎日地元の新鮮な採れたて野菜を美味しく戴いています。
直売所には沢山の切り花も売っていて、都会では想像も付かないような安さとボリュームの豪華な花束が買えて、その時期にしか咲かない花とその香りに日々癒されています。
バラの咲く季節のなると決まって小学校に上がったばかりの下校途中に綺麗な真っ赤なバラの花を一輪摘んで帰った日のことを思い出して、ちょっとだけ切ない気分になります。
当時担任の先生から「ランドセルが歩いてる。」と言われていた位体がとても小さかった私にとって小学校までの道のりは本当に長い距離に感じました。
その長い帰り道の間中、真っ赤なバラの花が大好きだった母親がそれを受け取った時の嬉しそうな顔だけを想像して、小さな手で大事に握り締めて帰りました。
が、しかし・・。
結果は想像もしなかった真逆の反応で、
「人の家の物を勝手に取って来て、そんなものは受け取れない!!云々・・・etc…」
あまりにもショック過ぎて、その後の記憶が全くありません・・。
まだ幼くて何処からが公共のエリアで何処からが私有地なんていう、境界線の概念がそもそも認識出来ていない時期で、それ以来真っ赤なバラの花は苦手です。
今日は宇宙の大イベント、七夕
東洋でいう天の川は西洋ではミルキーウェイと呼ばれていますが、名前の由来はギリシャ神話がモチーフになっています。
ミルキーウェイは最高神ゼウスの妻である女神ヘラの母乳が(なかなか滑稽な経緯で)銀河に飛び散って拡がったものだと言われていますが、『母性』や『女性性』の寛大さ、無限性の象徴、といった概念だとも捉えられるかと思います。
私は自らの意思で母親の喜びといったことに長年こだわり続けてきたつもりでしたが、今思えばもしかしたらそれは私自身の身勝手な執着でしかなかったのかも知れません。
ミルキーウェイは母性的な大きな愛を象徴するもの
雲に覆われた大気圏の彼方のミルキーウェイ上では、今年も織姫と彦星が一年で一度きりの再会を果たしているはずですが、どんな関係性であれ、それくらいの間合いと距離感、悪くない気がします♡