エーテル一覧

第五の元素

口述筆記するように撮りたいと、いつも思っています。

特に永年携わってきたブライダルの記録撮影に於いては、
こちら側の意思や被写体の意識を超えて、
ただひたすらその時空に波長を合わせてみる。
無意識にそんなスタンスを大切にしていました。

不思議な事にその感覚を維持できると一瞬先が読めると言うか、感じると言うか、合図し合った訳でもなく新郎・新婦が見つめ合うほんの一瞬も感じ取れて、それはほぼ100%の確率で察知出来ました。

ここ数年徐々に脳内の神経伝達が遅れ始めて、
いよいよ何かの分岐点に来たな・・と感じて記録撮影は卒業しようと決心しましたが、そこにある想いを撮りたいという欲求はポートレート写真に於いても尽きず、また果てが無いと感じています。

目に見える有機的な要素とは別の、固有のエネルギーに対しての関心、と言ったところでしょうか。

古代ギリシャ時代から物質の四大元素火・風・地・水で構成されていると言われていて、この世界の万物の原型とされています。

そして第五の元素と言われている非物質的なエーテル(光素)という完全元素が加わることでこの世界は創造されていると考えられたそうです。

このエーテルと言われる要素の概念は『霊体・時空・愛』と言ったもので、
『光を伝える仮想上の媒質』とされていて、これがそれぞれ固有のエネルギーに当たるものなのではないかな・・・と思ったりしています。

万学の祖』と言われたアリストテレスによれば、この四大元素の相対する二つの要素を組み合わせることであらゆる物質が相互転換できると考えられたそうですが、それらを統合させるものがエーテルで、逆に分解させる要素は争いなのだそうです。

占術でも個人の特性をこの四大元素で分析したりしますが、私がキャッチしていたであろう時空に放たれた想念は愛であり、光であり、そんな目に見えないものの中に美しさの本質があるような気がします。

そしてその固有の光を見出して具現化することがポートレート写真の醍醐味でもあって、そんなことを考えていると益々興味が増してきて、やっぱり人を撮らずにはいられないのです。